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生活費の節約

電動アシスト自転車でどれくらいコスパが良い?

投稿日:2021年2月16日

エコな交通手段として人気が高まっている「電動アシスト自転車」。電車や原付バイク、エコ自動車と比べてどれくらいコスパが良いのかを調査しました。

電動アシスト自転車のランニングコストを知ろう

電動アシスト自転車で走行できる距離

電動アシスト自転車は、アシストがあるとは言え、速度によってアシストパワーを弱くし、時速24kmでアシストを完全に停止するため、電動自転車や電動バイクのようにバッテリーがある限りどこまで行けるわけではありません。走る人間のパワーに依存しています。

アシストが効いている時速20km前後で走るとしても、信号などの交通事情がある公道では「ずっと同じ速度で走る」ことはできません。信号が少なめの街中でも、平均時速は15km程度になるでしょう。

平均時速15kmで行ける時間ごとの距離は下記のようになります。

時間(分)距離
102.5km
205km
307.5km
6015km
9022.5km

電動アシスト自転車の電気代

電動アシスト自転車はバッテリーをエネルギーにアシストするので、バッテリーの充電が必要です。バッテリーの充電には1回概ね10円程度かかるのが通常で、多くの電動アシスト自転車はアシストをオートモードにすると60kmほど走れます。

つまり、電動アシスト自転車の1kmあたりのランニングコストは0.6円です。かなりコストが高い交通手段と言えます。

他の交通手段と比較してみよう

電動アシスト自転車がどれくらいコスパがいいのかを他の交通手段と比較してみましょう。

比較対象は、

  1. エコ自動車
  2. 原付バイク
  3. 電車

とします。

エコ自動車と原付バイクについては固定費がかかるため、一般的な年間走行距離時(エコ自動車:5,000km、原付バイク:500km)の1kmあたりの費用で計算します。電車については、電動アシスト自転車で移動できる最大距離(片道15km)で計算します。それぞれ車体価格は除きます。

本州3社内の幹線の普通運賃表 | JRおでかけネット

他の交通手段とのコスパ比較表

1kmあたりのコストを算出すると下記のようになります。

交通手段1kmあたりのコスト備考
電動アシスト自転車¥0.6エコモード走行時
電車¥16JRの11〜15kmの運賃より
原付バイク¥60スーパーカブ50で年間500km走った場合
エコ自動車¥83プリウスで年間5,000km走った場合

電動アシスト自転車が圧倒的にコスパが良いことがわかります。電車の約1/20、原付バイクの1/100のランニングコストです。

車体価格も含めてみると・・・

続いて、車体価格も含めて比較してみましょう。電動アシスト自転車は「ビビ・SX BE-ELSX632」を新車で購入(8万円)で購入し、初年度で2,400km(平日往復5kmの通勤・通学を想定)走ったとして、車体価格を1km単位に割り出します。

交通手段1kmあたりのコスト備考
電車¥16JRの11〜15kmの運賃より
電動アシスト自転車¥33.9エコモード走行時
原付バイク¥460スーパーカブ50で年間500km走った場合
エコ自動車¥583プリウスで年間5,000km走った場合

車体価格も含めると、公共交通機関である電車が一番コスパがよくなります。ただし、他の交通手段は車体価格を1年の走行距離で割っているため、2年前からは先ほどの1kmあたりのコストになります。

車体価格も含めた電動アシスト自転車のランニングコストが電車の2倍ほどなので、2年乗れば電車とほぼ同等のコスパ、3年目からは電動アシスト自転車の方が電車よりもコスパがよくなります。

車体価格を含めても圧倒的なコスパの電動アシスト自転車

電動アシスト自転車をいざ購入しようと思うと、10万円近くする価格にびっくりして「こんなに高いなら電車の方がいいか」と思いがちですが、数年間乗ることを考えるとお釣りがくるくらいコスパが高い交通手段だとわかります。

日々の交通費を節約したい方は、電動アシスト自転車を検討してみてはいかがでしょうか?